一般的な家庭でも少なからず相続は発生します

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まず、遺産相続と聞くとたいそうな資産家の遺族が莫大な土地やお金を相続するイメージがありますが、実際一般的な家庭においても預金残高や祖父母から譲り受けた親の生家あるいは土地を所有していることはあります。

その金額や土地面積の大小にかかわらず、所有者が亡くなれば故人の遺族が「相続」について話し合ったり、相続の手続きが必要になるのです。

細かい手続きは、詳しい記事を書いているブロガーもいらっしゃると思いますので私自身が経験した点を中心にお話したいと思います。

  • 遺産となるもの
  • 手続きに必要な書類
  • まとめ

遺産となるもの

故人の銀行口座にある残高、祖父母が生前住んでいて父が相続していた土地、株券などの相続手続きが必要でした。

母が2分の1、私と弟で残りを半分ずつ相続する法定割合を基本としました。

ただ、土地に関して分割となると非常にややこしくなるため、3人で協議して土地は私が相続することになりました。

これが都会の一等地であれば、話も変わるのでしょうが、九州の中心地から離れた場所にあり、家屋は祖父母が亡くなった時点で取り壊していましたが再利用するにも住民があまりいないためアパートにもできず、近くに店舗などもない為、駐車場にするのも厳しいことが判明しました。

田舎の土地なので、固定資産税はたいしてかかりませんが再利用が難しい土地について自分の死後にまで面倒をかけたくないため、なんとか活用できないものかと思案中です。

なお、株に関しては母が相続放棄の意思を示したため、私と弟で父の所有株を半分に分けることにしました。

手続きに必要な書類

家族が亡くなって四十九日を終えてから、1周忌までの間でも難儀したのは相続の手続きでした。

自分でやらずに料金を払ってしかるべきところに依頼すれば早いですが、当然料金が発生しますし、何よりも自分で手続きをすることで学びになると思いあえて面倒な手続きを自分ですることにしました。

  • 故人の出生から死去までのすべての戸籍謄本
  • 相続人全員の戸籍
  • 遺産分割協議書

故人の出生から死去までのすべての戸籍謄本

これがないと金融機関への相続手続きが依頼できません。

当初、父の出生地は鹿児島県と思っていました。母にも確認していたのですが鹿児島の役所へ戸籍謄本の発行依頼をすると、どうやら熊本県が出生地だと判明したのです。

郵送で取り寄せであること、手数料を郵便小為替で支払うことが必要だったため当初、平日に郵便局が開いている時間に行けない私は土曜日の午前中だけ開いている郵便居へ何度か足を運んでいました。

ようやく鹿児島の役所に依頼したと思いきや、熊本県だったことがわかり、熊本県の役所にも同様の手続きで戸籍謄本の取り寄せが必要となりました。

郵送でのやり取り、役所への電話問い合わせなど時間や手間のかかる部分で、遺産相続において誰もが大変と感じるところかなと思います。

相続人全員の戸籍

私の場合は自分自身を含めて相続人が3人でしたので、ここは大きな問題はありませんでした。ただ、相続人の人数が多いとか、相続人がかなり離れて暮らしているなどの場合には、相続人全員の書類を集めるのも時間がかかるでしょう。

自分自身の戸籍謄本については、当時仕事が土日休みだった私にとって「マインナンバーカード」が役に立ちました。

マイナンバーカードがあれば、近所のコンビニにあるコピー機(複合機)でカードを読み取り、戸籍謄本が取得できるのです。

マイナンバーカード自体の詳細はこのブログに記載しませんが、いまだに通知カード(紙)のまま所有している方は、役所で正式なマイナンバーカードを入手する手続きをすることをおススメします。

申し込んでから実際にマイナンバーカードを入手するまで1か月近くかかるのでご注意ください。

遺産分割協議書

遺産分割協議書とは、その名の通り遺産を相続人で分けるための内訳を記載したもので、金融機関などへ遺産相続の手続きをするのに必須となる書類です。

・相続人(対象者名、続柄)

・相続対象:故人の預貯金額(金融機関ごと)、土地:所有面積など

・相続人に対して、遺産ごとの相続割り合いなど

端的に申し上げれば、上記のようなことを記載します。フォームはネットでテンプレートを使い、パソコンのWordで書類を作成。プリンタで印刷しました。

協議書とあるだけに相続人全員で話し合い、相続人の人数分の原本を作成します。

原本が出来たら、実印で相続人数分の原本すべてに相続人全員の実印で割印をして、相続人ごとに1人1冊、遺産分割協議書を渡して各々が管理します。

これも私の場合は3人分作成すればよかったこと、どんな遺産があるか内訳が明確だったので書類作成自体問題ありませんでしたが、相続人数が多いとか、遺産の内訳が不明確な場合には、そこから始めなければなりません。

業者に遺産分割協議書の作成を依頼すれば手数料もかかりますので、自分たちで作成するか否かもふくめて、よく検討してみてください。

まとめ

  • 故人の遺産は何がどれくらいあるか調べる
  • 相続人同士でしっかり何をどれくらい相続するのか話し合う
  • しっかり話し合い、合意を得たら「遺産分割協議書」を作成する
  • 役所へ、故人の出生からの戸籍謄本など取り寄せる
  • 遺産相続に必要な書類がそろったら、金融機関などへ相続手続きをする

上記のどの手順が抜けても、相続手続きが進まなくなります。故人の葬儀、四十九日などを終えても悲しみが続く中、進めていかなければならない作業で時間もかかり、相続人同士で万一、もめた場合にはさらに負担となりかねません。

お互い、譲歩できるところは譲歩し少しでもスムーズに手続きを終えられるようにしましょう。

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